――今もまだ、届かない星を追いかけている
17才の教室。孤独だった健一に、ただひとりの女生徒が声を掛けた。
学年イチの馬鹿で、クラスイチ人気があった千國咲幸。
小さな手のひらに乗せられた飴玉を、向けられる笑顔を、いつしか健一は待ちわびている。
やがて二人は恋人として、甘く忘れられない思い出たちを積み重ねていくのだった。
季節は巡り、二つの道は別れゆく。
それぞれが穏やかに、二十五歳の幸せを見つけようとしていた。
果たしてしまった遠い日の『約束』が、互いの今を狂わせることも知らずに。
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