しがない村の外れにある肉屋。
店主キュベレー・シュタイナーは御年80を迎える高齢者である。
1人で切り盛りする肉屋の閉店後に1通の手紙が届く。
《弟子を頼んだ》
と書いてあった、その差出人は
〈王国最強の魔術師〉であり、かつての友であり、先輩だった。
なんの事か、と思うが間もなく突然頭上から〈女の子〉が落ちてきた。歳の割に筋骨隆々で図体のデカいジジイは女の子に馬乗りになられる形で尻もちをつく。
女の子は鬼の形相で開口一番に
「【ーーぶっ殺してやるっっ!!ーー】」
と、穏やかではない様子。
……なんなん?一体。
と、嫌な予感しかしないご老体だった。
《この作品は『バケモノになった主婦の私には来客が絶えない』の続編です》