長き時を生きるフェンリル。彼は転生者であり前世を覚えていた。一人雪山で過ごしていたが、そこへ赤に包まれた女性クリスが現れる。
彼女は薬の材料となるフェンリルの心臓を取りに来たのだが、前世の好みの女性であることと、本人すら自覚していないテイム能力で惚れる。
ようやくテイム能力に気づいてくれても、今の時代では懐かれるだけの力という認識に、フェンリルの顎が抜け落ちる。
名前を知るにも四苦八苦、間違いを指摘するにも悪戦苦闘。
意思疎通のままならないまま、フェンリルはクリスの家族を助けるための旅路に同行する
フェンリル「……ところで、名前何? あと、薬の材料が間違ってる……」