ある日目を覚ますと、世界は丸や四角のない三角世界になっていた。 あまりにも三角だらけの世界で、僕と同じように丸や四角が普通に感じられる仲間と知りあう。 そこである人はその世界に馴染み、またある人は世界の価値観を三角中心から丸や四角に変えていくべきだと主張していくのだった。

飛び込みでやって来た空調設備の営業は、やたらと汗っかきな男だった。彼は自分の汗と空調の絶対的な効果について熱く語るのだった。

ある日であった少年は「世界を変えたい」と言った。その事について僕が質問をすると、彼は彫像のように固まって動かなくなった。

泡を吹く蟹を見て、『僕』は過去に思いを馳せる。幼い頃に出会った一匹の蟹。『僕』はそれを拾って彼女とともに束の間の休日を過ごす。

朝目が覚めると、三日ほど経過していた。理由はまるで分からない。職場への言い訳やなにやら考えていると、もう全て投げ出したくなってきた。

とあるバーで酒を飲み交わす男女と、それを観察するバーテン。男の悩みは解消されるのか。。。

子供の頃の夢は象になることだった。それを一応真剣に聞いてくれた先生が一人だけいたのだった。

僕はある日出口のない庭に迷い込み、そこに住む美しい婦人と仲良くなった。それから何度もその庭を通ったり、婦人と話をしたりして庭でのひと時を楽しむことが出来た。

悪い冗談だと思いながら僕は道に落ちていた赤い糸をたぐって進む。

ひねりドアが社会問題となる中、僕はドアの隙間から聞こえてくる嘘つきの言葉に耳をふさぎながら葛藤する。