君の心に波立つものが、わたしのせいでありますように。

恋人たちの祝祭の日。 娘は運命を見つけてしまった。 それがどんなものだとしても、娘は動かずにはいられなかっただろう。 必死に手を伸ばし、言葉を紡ぎ、この人に伝えなければ！ と、思っていたはずの娘は、何故か色々すっ飛ばしてしまい、すっ飛ばしついでに結婚が決まったお話。 娘視点と、魔法使い側のふたつで構成されています。

拙作『家の前にイケメンが落ちていたので、隣の家に捨ててみた』、『落とそうとした魔法使いが落とされた、それだけの話』の続きとなる、二人の結婚した後の日常を綴った小話集になります。お手数ですが、先の二つのお話からご覧ください。

魔法使いアレクシスは人生の節目となるある日、妻との出会いを振り返る。 このお話は、拙作、『家の前にイケメンが落ちていたので、隣の家に捨ててみた』の補足的なお話となっております。お手数ですが、そちらの作品からご覧ください。

危ない目にあったとき、颯爽と現れて優しく助けてくれる。 ヴィオレッタには、幼い頃からそんな王子様のような素敵な存在がいた。

朝の私がすることは、すべて、あなたのためである。

田舎暮らしの物臭娘は、ある日家の前で厄介なものを見つけてしまう。面倒事を回避する為の手間を惜しまない物臭娘は、需要のありそうな隣のお家にそっと、捨ててみることにした。

君と私のあいだにあるものすべてを、私は愛とよんでみる。

君が好きだから私が死んでいくって知っていて。

君が私以外の誰かを好きだということ、私が君を好きだということ。