古代の時代より天高く聳え立つ『神の塔』。塔を登れば願いが叶うと伝えられ、数多の人が挑んできた。 だが、その真実を知る者は、まだ誰も頂に立っていない。 これは一人の青年とその仲間が、世界の理へ挑む物語。

　鈴木翔、一人の勇敢な青年。彼は婚約者との甘い下校の途中、突如として現れた恐怖の象徴、ニュースで話題の連続無差別殺人犯から彼女を守るために、自らが犠牲となる選択をした。 　彼が眼を覚ますと、そこは一面に広がる無色の空間、何もない不思議な世界だった。そして、そこには亡くなったはずの平川のお爺ちゃんの姿が。 「あれ…？なんで？」と彼は困惑する。 ※この作品はカクヨムでも投稿しております。