何事も普通が一番。
でも、そんな普通に飽きてしまうことだって時にはある。
「何かこう違った、もっとこう刺激的なことが起きればいいのにな。」
ごくごく普通の介護士が
「えっと、君は何処から来たのかい?」
落ちこぼれ魔法使いの魔法の暴発のせいで異世界に召喚され
「魔法なんて使えるわけないし、剣術や体術だってできるわけない。
ごくごく普通の私がやれることなんて、介護くらいなんです。
ですから本当に何とかして家に帰してください。訴えますよ。くそじじい。」
「はて、カイゴとは?」
小説やゲームに出てくるような非現実的な異世界で
「介護ですよ。介護。」
ただの介護士として働く話。