人は皆、姓に因んだ「種子」の形をした印を胸元に刻まれ、その胸元を両手で祈るように握り産まれてくる
その種子は子供は大人になるにつれ
自然や植物を象り胸元から全身へと伸びていく
また人々は、各々の姓に因んだ自然を体から花・葉・樹木といった自然や植物を咲かすようになり
それらは観賞用、食用、化粧品、嗜好品といったものから
時には花の性能の優劣を競い合うといった日常生活に当たり前の能力であり、最大の個性である
その中でも特に優秀な花が満開を迎えた時にのみ
ある「魔法の力」が手に入るという
しかしそれは、ほんのひと握りの女の子のみにしか与えられない
その魔法とは?
花になれる世界だからこそ咲き誇れる何かがあると信じて
種子を持たない少女「茅花」は今日も「種子」を探す