パソコン画面の前でニコニコ生放送を視聴している一人の男がいた。
彼は二〇〇七年に不慮の事故で当時、結婚を約束していた彼女を亡くしてしまい未だに立ち直れずにいた。
そんなある年の彼女の命日。町に用事があった彼は地下鉄に乗る為に、地下鉄駅を訪れていた。しかし、雨で滑りやすくなっている階段で足をすくわれ、勢いよく転げ落ち気を失ってしまった。
男が目を覚ますと、そこは二〇〇七年の彼女の命日の一週間前。彼女を何とか助けることができないか色々試すが失敗。しかし、彼女を助けたい一心で奮闘し、年数にしては一年分の一週間を過ごす。そして、結局助けられないと悟り、彼女との大切な一週間を過ごそうという考えに至った。
大切な一週間を過ごす。