作品一覧全4件
短編
僕には友人になって二年経つ彼女がいた。 少し気難しい僕と活発な彼女は相性が何故か良く、このままずっと仲のいい友人でい続けるんだってそう思っていた。 彼女と会って二回目の夏が来た。 今日も暑い日で、そんな暑い日差しの下で何の当てもなく彼女と歩いていた。 家に帰る途中でアイスでも買って、二人で食べようかな。そう考えていると隣に彼女がいないことに気が付いた。 後ろを振り返るとさっきまで僕がいた場所に彼女は立っていた。 少しだけ開いた距離を陽炎が通り去っていく。 「話があるの」 セミの鳴き声が日常の崩壊を告げていた。
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2022年06月14日
日常 青春 私小説 恋愛 純愛 純文学 女性向け 短編 夏 インキュバス 読了時間:約5分(2,298文字)
短編
恋愛小説です。少しだけ官能的な表現があります。 あの日、学校でとある女性と目が合った。 綺麗な女性だった。 声は低くて、僕の理想のような女性だった。 好きになるまでにかかった時間は短くて、ひとめぼれなんて馬鹿にされても仕方がないレベルだった。 僕と彼女は気が合った。 でも彼女の趣味は僕の苦手なものばかりだった。 彼女に捨てられるかもしれない。 それだけは、阻止しなければならない。 そんな感情で僕は彼女の好きなものを好きになって、彼女以上に彼女であろうとした。 気づけば、彼女と僕は肉体的な関係になっていた。 何が原因だったか……同じサークルの飲み会の帰りだったような気もする。ただ彼女の体から発せられる蠱惑的な匂いに僕は抗えなかった。 彼女は、僕を好きだという。 からかっているのだろうか。 いや、からかわれているのだろう。 年齢不相応。 精神に合わない行動や言動を繰り返してしまう僕は彼女の愛に疑問を感じる。 好き、好きとは何だろうか。考えすぎだろうか。 僕は彼女と付き合っているのだろうか。考えすぎだろうか。 煙草を吸いながら、僕は愛を考えていた。
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ヒューマンドラマ[文芸] R15
最終更新日:2022年06月14日
日常 青春 私小説 恋愛 ヤンデレ 純愛 女性向け 読了時間:約5分(2,087文字)
連載 19エピソード
短編集。 少しだけグロ注意かも。
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その他[その他] R15残酷な描写あり
最終更新日:2021年10月02日
SS 恋愛 読了時間:約45分(22,433文字)
連載 28エピソード
気付くと僕はここに居た。 純粋な彼と共に歩む白い世界。 白だけが広がる、無のみが広がるこの世界で、彼が見つけたのか結晶だった。 白い世界で一際目立つように爛々と輝いていた結晶は、彼に優しい記憶を見せる。 悪夢と共に…… 母さんの死を切っ掛けに始まる悪夢。 行き過ぎた愛による嫉妬。 友達を仲良くするために哀しみを背負い。 紅への壊れた愛情は、憎悪へと変わり果て。 彼等は中学1年の春に、異世界へと舞い降りる。 見覚えのある景色。そこで繰り広げられる「紅」の奪い合い。 国を追い出され、迷い果てた彼が会うのは…… 国を捨て、勇者を捨て、愛した彼を追い求めた彼女は…… 彼女の為、嫉妬と憎悪に身を任せた彼は…… 皆の為、絶望を乗り越えようと、絶望に抗った彼は…… ーーーー僕は結晶を握っていた。 白い、白い、美しい結晶を握っていた。 結晶は色を変え、僕の「感情」を解き放とうとする。 怒りか、哀しみか、喜びか……はたまた…… これは、彼が歩む記憶巡りの旅。 これは、彼の人生を決める…… 共犯者と協力者による、運命の奪い合い。 レールの上に敷かれた物語。 決められた結末に向かっていくだけの物語なんて…… そんなの、誰も求めていない。 そうだろう? 自由な選択が、物語の中の住人にはない。 そんなの許されるわけがない。 「神」さえいなければ? 「僕達」を支配し観察し執筆する「神」の存在がなければ……? 「僕達」は真の自由を求める。 「白」の存在も 「紅」の死も 「黒」の憎悪も 「蒼」の絶望も ……………………………………………………… 僕は選択しない。できない。 僕は自由を求める。
作品情報
異世界[恋愛] R15残酷な描写あり
最終更新日:2021年06月18日
悲恋 青春 ダーク 男主人公 魔法 ハッピーエンド バッドエンド パラレルワールド タイムリープ 第四の壁 精霊 オリジナル 読了時間:約163分(81,422文字)