勇者パーティに所属するルシア・ヴァネメイは「不死」という能力故にパーティメンバーたちに虐待を受ける。その死なない、という能力はあまりにも不気味で”化け物”呼ばわりされていたルシア。もう一つの能力である「増幅」は、一度も使うことが出来ず、人間の劣等として烙印を押された。しかし「増幅」はある事をきっかけに覚醒する。魔王であるリーア・ゼントレイは、その隠された能力に気付く―――。
ルシアは魔王との邂逅により魔王軍に入ることを決意。しかし、その能力は異常かつ、異様。そして、最強。
痛みは強さになる。それだけが彼女の信じられること。
これは、幸せになりたかった少女のお話。