6月19日、河合奈緒美(かわいなおみ)は桜桃忌の後、亡くなってしまった親友、中谷治子(なかたにはるこ)の墓を訪れていた。
本が好きだった親友のために持ってきた1冊の詩集を読みながら、2人で過ごした過去に思いを馳せるーーーー。
奈緒美の親友、治子は少し変わっていて、近代文学が大好きな少女だった。
国語以外の成績があまりよくない治子は高校受験のストレスで元気をなくしていた。
自分で考えたお呪いでストレスを乗り越えたと言う治子に誘われ、奈緒美も一緒にお呪いをすることに。
「2人ですると、心中みたいで素敵。」
何を思っているのかいまいち読めない治子との近づいたり離れたりする距離と、変わらない思いを辿る物語。
後日治子視点版短編を投稿します。
カクヨムでも投稿しています
日常 青春 私小説 女主人公 現代 お呪い 現実世界 小説 文豪 近代文学
読了時間:約40分(19,839文字)