かつてこの地には神秘のわざをもって栄えた”最初の人々”がいた。彼らが歴史から消え、遺された神秘をただ《王の力》としてのみ受け継いだワシュアール王国で、一人の少年が新王候補として選ばれた時、神秘は解き明かされ、彩詠術――色と音を詞で結び、世界の理より力を引き出す術――の歴史が動き出す(『金枝を折りて』)※1頁目は読むのがしんどいかもしれませんが2頁以降話が動いて面白くなっていくのでじっくり付き合って頂けたら幸いです。
約五十年後、地方の小さな村にも変化の波が押し寄せ、征服者としてやってきた王国の導師と、村の神殿を守る祭司は共存の道を模索する(『夜明けの歌、日没の祈り』)
そして遙かな時の後。彩詠術によって死を乗り越えたかつての女王とその夫が、王国の滅亡を見届け新たな地へ人々を導き、永きにわたる歴史の結びを語る(『久遠の振り子』)
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年07月21日
ネトコン13 BK小説大賞 風土記系FT 科学と宗教 執筆応援フェア
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