世界を敵に回した末に滅びた国で貴族をしていた。
辛くも処刑を免れるも奴隷に堕ちてしまったタカシ。
生きる為に努力していた彼は1人の女性に買われた。
そして彼女の友人も加わり新たなスタートを切った。
彼は知る。彼女らの力の片鱗を。
それを知った彼は決意した。世界をを股に掛ける冒険者に至る事を。
「と、言うことらしいけど?あなた、世界とまた大きく出たわね。」
「…確かに。…その役目、荷が重そう。」
「目標は高い方が良い。ご主人様たちに置いていかれない為だ。」
「具体性には欠けるけど、何も無いよりましね。」
「…そうだね」
これは規格外の存在に囲まれてしまった凡人の冒険譚である。