作品一覧全1件
連載 3エピソード
現代の日本のどこか。ある日より、能力を覚醒する人間が現れた。その条件は「絶望から救われること」、「絶望に慣れること」、そして「神の儀式を受けること」。 都市郊外の街に小さなオフィス「神門相談所」はそんな能力者と、能力を持たない者が経営していた。その相談内容は、物探しから、人探し、賞金首の捕縛を表向きの仕事として。裏では、暴力団抗争の鎮圧、能力犯罪の解決、そして「神の儀式」を行う組織の壊滅。 「ミカド」は、大学からの縁で気が合った「ヨドヤ」と共に「神門相談所」を立ち上げる。依頼を引き受けていたが、ミカドとヨドヤの目的は、「神の儀式」へと連れていかれたミカドの従妹を助ける為であった。 「神の儀式」が行われていた場所を突き止めたミカドとヨドヤは、その場所でケイとミサに出会う。ケイはミサが「神の儀式」に巻き込まれかけたのを助けたが、その途中で能力が覚醒。しかしその場所にはミカドの従妹は居なかった。 「神の儀式」を行う組織「幸せの世界」の壊滅を願うケイとミサは、志を同じくするミカドとヨドヤの協力が必要であり、協力を条件に神門相談所に務めることになる。 その事件以降、ケイとミサの能力覚醒に呼応するように、日本各地でわずかながら増えていく能力者達。能力者による犯罪が各地で起き、その流れで更に犯罪、トラブルが増え続けていた。ケイはミサ、ヨドヤ、ミカドは組織の壊滅と同じく、能力によるトラブルを解決していくことになる。 そんな中、自分を見失っていた電気を使う能力者、オウカと出会い、対峙。自分の可能性と、自分の生きる意味を見出し、神門相談所の一員として加わる。 探し物を見つけ出す能力を持つリエとも、依頼の中で出会い、神門相談所へ務めることになる。 依頼の中で、多彩な能力者だけではなく、様々な事情の人とも出会い、衝突する。一つ一つの場面で、一人一人が自分なりの判断をする為の譲れない思いがあり、理不尽に立ち向かうために考え、立ち上がる。 ケイは約束と信念を持ち、その能力で活路を切り開く。 オウカは自分の可能性を信じ、その能力をさらに磨き、前に進み続ける。 組織「幸せの世界」が行う「神の儀式」の意味。能力者が全員見たと言われる「歯車の世界」。そしてその空間で一人に一つずつ持っている「歯車」。 戦いながら、理不尽を目の当たりにしながら、真実に近づきながら、一人一人が思う事とは。
作品情報
空想科学[SF]
最終更新日:2019年07月31日
ミステリー サスペンス 異能力バトル ESN大賞 微ダーク 読了時間:約201分(100,064文字)