シナリオライターとして初期は参加していたVRMMOが終幕を迎える。
最後のプレイをしていたはずの俺は、気づけば人外のNPCの前にいた。
設定どおりに邪神を召喚していたらしいが、何故か生贄は俺のアバター。そして神の中にいる意識は俺自身で。
プレイヤーへの殺意が高すぎて正体を明かすことに恐怖を覚えた俺は、十年以上前に設定したNPCについて思い出しながら、邪神のふりをして状況把握に努める。
どうやらエリアごと異世界に転移してしまっているとわかり、なんだか吹っ切れた。
俺の設定のまずさでゲームでは日の目を見ることもなく終わったNPCに、今度こそ日の目を見させる。
そんな目標を掲げて、俺は観光気分で異世界に踏み出した。
まさかそれが、異世界を脅かす第一歩になるとは想像もせずに。
*以下にご注意ください。
VRMMOと言ってますがこれはファンタジー作品です。
主人公は悪側です。
直接的な描写は避けていますが暴行表現が含まれます。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
残酷な描写あり
最終更新日:2023年03月17日
VRMMO 男主人公 ダーク ファンタジー 人外主人公 魔法
読了時間:約2,525分(1,262,140文字)