俺が生まれたのは、魔族の中でも特に弱い奴らがひっそりと住むごみ溜めだ。母親は娼婦で、父親は初めからいなかった。母は俺を生んですぐに死んだ。成長し魔王となった俺の元に、一人の聖女がやってきた。
「貴方が王座に座ってから、魔族は更に力をつけた。だから、貴方を倒して、戦力を削ぐの」「それが私の…聖女としての最後の務め。だから一緒に死んで、魔王」
彼女はそう言って、剣を上へと振り上げる。辺りが目映い白い光に包まれ、俺は耐えきれずに目を閉じた。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
R15
最終更新日:2024年05月21日
ESN大賞6 HJ大賞5 ネトコン12 男主人公 魔王 西洋 魔法 冒険 オリジナル戦記 伝奇 料理 ESN大賞5 123大賞4
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