「出逢った時には既に、運命は決まっていた」
大学を中退してから一切自宅から出なくなった「望月貴子(もちづき たかこ)」の人生は、ある日知り合った不思議な女子高生「谷口沙耶(たにぐち さや)」との出逢いを境に劇的に変化していく。まともに人と喋る事が出来ない貴子は、何かとロマンにこだわる沙耶を通じて少しずつ成長する(させられる)。しかしここで問題が発生した。引きこもりである事を沙耶に隠しながら生活していた貴子は、「バレる前に脱却しよう」と就活に励もうとする。しかしそのスーツ姿を沙耶に見られてしまい……。
お互いの様々な思惑が見え隠れする舞台、それは早朝の通学路と深夜の公園。連絡先さえ交換しない2人は、限られた時間と場所を使い、不器用ながらも少しずつ距離を縮めていく。
※この作品はpixivにも掲載しています( https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10672207 )