僕は大学生のころ、とある文化系サークルに入っていた。害のない、穏やかなサークルだと思っていたのに、そこは霊感のある人たちが集うオカルトクラブでもあったのだ。
そこでも、一番霊感があると言われている女子の先輩、「久野霧綾乃(くのきりあやの」さんは、なぜか僕のことを気に入ってくれた。そのせいで、僕は無理やり彼らの遊びに付き合わされることになる。
奇妙なサークル活動に参加していくうちに、次第に僕にも霊感が宿るようになる。
そして、どうやらそれは普通のものではなかったらしい……
僕は、本当に大切なものを、一番良い形で、悔いのない方法で、手に入れることができたのだろうか?
ダーク 男主人公 現代 ハッピーエンド
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