ちょっとだけ ザワっとくる心の動き

今の日々を過ごすまで。

都会になぜ、出たかったのだろうか。

あんなに目立つ、綺麗な青色のランドセルに どうして今まで気づかなかったんだろう。 あの時はそう思ってた。 でもきっと、これから先もずっと思い出す。 小学生から始まる本気の恋だったから…。

花火大会の後、駅へ向かう道は大混雑している。警察が目を光らせて交通整理をしている。皆が一斉に立ち上がり、帰り支度をしても、私達は帰ろうとはしなかった。

何気ない秋の1日に起きた、ちょっとした嬉しい一日の物語。

とある田舎で学生生活を送った私が、久しぶりにその地に訪れたのは、成人式がきっかけだった。 大人になりたての心が、懐かしい仲間によりあの頃に戻りかけたその時、君が隣に来た。 あの時必死に蓋をしたはずの、君への気持ちがみるみる溢れ出す。