俺、樹生(いつき)は図書館、ネット、噂や都市伝説などを頼りに不老不死の方法を探し彷徨う日々を送っていた。
ある日、俺が住むこの街の外れにあるボロ神社に不思議な扉があると言う噂を耳にした俺はこっそりと神社へと忍び込み、何十年も放置されていただろう錆びついた扉に恐る恐る手をかけると俺を導くように開いた……わけもなく、ムキになった俺は扉に石や木の棒などを投げつけると建て付けが悪かったのか古くなっていたせいなのか、意図も簡単に倒れ暗く長い洞窟が露わになる。
その長い一本道をひたすら歩き続けると、出口の先は今までに見たことない光景が広がっていた。
あ、俺なんか、異世界とか言う場所にたどりついたらしいです。