「綺麗のままでいたいよ、普通ならさ。少なくとも、私は」
高校生二年生にして不登校児である元美術部の天才女子を更生させる為、学級委員長の月城優一(つきしろ ゆういち)は夏休みを潰す覚悟を決めた。
同級生で小動物系女子の遠葉江津果(とおば えつか)、幼馴染で歌姫の日菜宮春(かなみや はる)もまたそれぞれの思惑で彼に助力したり立ち塞がり、やがて不登校児の鏡河深那(かがみがわ みな)の誰にも言えない秘密と過去の過ちが明らかになる頃、四人の恋が動き始める。
失われた青春を取り戻す、少年少女の青春期。
(第30回後期富士見ファンタジア大賞長編応募作品であったものを改稿後、節区切りで投稿予定です)