人類最強の人々が集まる機関〈世界の監視者〉。そこで表の序列(ランク)には入らない、序列0位の少年ヴォルフ・バーンズは、人々から信頼されていて、誰も手放す気配さえない。彼はその機関の人々、全員から大切にされていた。
だが、そんな日常も突然終わる。
裏のトップである彼は、リーダーとして仕事に駆り出される。たとえ未成年であったとしても。
それは全て……だから。
そんな彼は仲間で家族でもある、序列の5人に敬意を込めて、「最強ですが彼らには及びません」と言う。もう、それが彼の口癖でもあるから。
「最強ほど、最強を知らない」と、言う風に。