群雄割拠する戦乱の片隅。比較的、穏やかに健やかに統治する賢王が支配するアブラム王国。
そこに件のお転婆娘、レディグレイ=アルグレイと、ライツ=クロックと言うお嬢様方がおられます。
レディグレイは先日両親をなくし、両親の家督を継いで伯爵になられ、ライツ=クロック令嬢はガザルク伯爵の四女、マシュー=ガザルクの下で日夜堂々とした淑女となるべく研鑽を重ねておいでです。
そんなある日、十一歳になられたレディグレイ様とライツ様の元にお手紙が届きます。
来年秋、国立学園入学の案内です。
「求婚地獄からしばしの間、解放されますわ!」
降って沸いた吉報のように、レディグレイ様は大喜び。その日は公務をお休みして、この事を民たちに触れて回ります。
「しばらくの間、マシュー様の側にお仕えできなくなるのですね・・・・・・」
がっくりと肩を落とすのはライツ様。居らせられる場所は、自ら散らかしてしまった雑用部屋です。
さてさて、お二方の学園生活はどのようなモノになるのでしょうか?
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アルファポリス様で同じ小説を投稿しています。
悪役令嬢 日常 ほのぼの 魔法 ハッピーエンド
読了時間:約74分(36,537文字)