それは何でもないような小さな街の小さな小さな約束の物語。
主人公、野山桔平(のやまきっぺい)は10年前に友人であり、恋心を抱いていた幼馴染、葉桜七海とある約束をする。
子供ならではの何の確証もない何気ない約束。
しかし、桔平はその約束を守り続け、高校を卒業した後もこの街、海鳴(かいめい)町に住み続けていた。
とある日、桔平に密かに恋心を抱いていた二つ上の先輩。霧島花美(きりしまはなみ)によって、七海の居場所が突如として判明する。
どこか懐かしい雰囲気の残る3人の男女が織りなす恋愛物語。
彼らのたどり着く結末、とは……。