令和の初め。
テストも終わり、迎えるは夏休みだけである。男子高校生・飯沼哲夫は昼前で終わった手前、いつもよりも早くも駅にむかい電車に乗り込み帰途に就いたはずだったのだが彼は電車のなかであろうことか眠ってしまった。しばらくして電車の中とは違う雰囲気に気付きハッと目を開ける。
なんと彼は、電車のシートでもなく、、、
身に覚えのない入江の柳浦の傍に只、横たわっていたのである。
その昔、その地は星が降った。
伝説によれば、海外から王子が訪れたとも言う。
王子より派生した一族がその地を支配したとも言う
しかし時代とともに記憶は語り継がれなくなり令和を迎えた現在では神社だけを残してひっそりと残り続けていた。