比山はガリガリの大人しい性格で、もちろんいじめられっ子。しかし、壮絶ないじめにも耐え抜く彼には恐るべき才能(サイコパス)があった。いじめを甘んじて受け入れていた彼だが、記憶喪失になったことで一転、邪悪な性格に。自分をいじめる連中への復讐を目論むのだった…。

目を覚ますと見知らぬ部屋。それどころか自分が誰かさえ分からない。戸惑いながらもふと手に取ったノートには、驚くべき人物からのメッセージが残されていた。 サイコパスの素質を備えたいじめられっ子が記憶を失ったとき、その抑え込まれていた狂暴性が爆発する。

真面目そうな風貌とは裏腹に非常識なニート、軽井沢進。 ハンサムで色男の常識人、田山清。 若くして誰もが羨む大富豪美少女、小田里奈。 最悪のトリオがいま動き出す。

何の取り柄もない高校生、都 良(みやこ りょう)はある日、動けなくなった仔猫を助けた。そしてその日の夕方、あらわれたのは自分を助けられた猫だと言い張る美少女で…。

『ヨルの英雄伝』は著者不明のファンタジー長編小説で、ありきたりで没個性的、それどころかどこかで見たことのあるようなアイデアの継ぎ接ぎだったり、加えて世界観のユルさや考証の甘さなどとにかく評判の悪いマイナー中のマイナー作品。そんな“ヨル伝”に異常な愛情を注ぐ冴えない俺はある日、突如としてその“ヨル伝”の世界に迷い込む。果たして俺は、オタクならではの膨大な知識を活かし成り上がることができるのか…。

迷える少女と彼女を導く少女の物語。

恐怖に耐えることで人間になれると考える猫は、その夢を叶えるために火中に飛び込んだ。

人間に憧れ、人の言葉を話す猫。彼は自分が猫であることを恥じ、人間のようになることを夢みていた。そんな彼が人間の女性と出会ったことから物語は動き出す。

現実を憎み、物語を愛する主人公はとあるノートを拾う。それは特別な力を秘めた、不思議なノートだった。

平島晋には尊敬するクラスメートがいた。 周囲に流されることなく、ひたすらに人生をエンジョイする単上徳(たんがみ のぼる)。 相互監視社会の現代において、彼の精神的孤高さは“栄光ある孤立”と呼ぶに相応しいものだった。 しかし、その栄光ある孤立は天才転校生、一之瀬の登場により脅かされることになる…。