作品一覧全6件
連載 3エピソード
 この作品は高齢者達のドラマです。 舞台は日本が高度成長期に建てられた分譲団地。 団地も住人も、だいぶ高齢化してしまいました。 このドラマはそこに働く清掃員達(クリーンメイト)のお話です。 きょうびリタイヤ(定年退職)した方が簡単に再就職出来る職場は『団地の清掃員』。 シニア達は年金が支給されていてもカラダは生涯現役。 この団地の清掃員も元気溢れる高齢者達ばかりです。 私はそこにスポットを当ててみました。 清掃員を束ねる班長はやはり高齢者の代表。 トシは七三歳。 但しここの団地の班長は若干、ジェンダー(オカマ)ぽいのです。 しかし、ここで重要な事は清掃員達のカラダは現役でも、アタマの中は歳と共にドンドン後退して行ってるのです。 そして、この団地の住人さん達もボケ(痴呆)てしまった方々が非常に多いのです。      それではごゆっくりとご覧下さい。  この作品は著作権を放棄したものではありません。
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純文学[文芸]
最終更新日:2025年05月14日
読了時間:約8分(3,580文字)
連載 31エピソード
 土屋政男(ツチヤ・マサオ)は某有名大学の法学部を卒業後、オペラ歌手(秋川雅史・テノール)に憧れてその世界に飛び込む。しかしあまりの狭き門で五年間の在籍の後、スッパリと辞めてしまい就職情報誌にて国会議員の第二秘書(鞄持ち)に採用される。名前こそ『政男』であるがその世界は全く知らない。就職先は議員会館の財務副大臣大木戸博康の事務所である。会館事務所には常時スタッフが三人居るが、大木戸の強いカリスマ性のため、スタッフは短いスパンで変わって行く。少し長く仕える第一秘書(政秘)の早川憲護(大木戸の甥)は大木戸に政男の世話役を任(マカ)せられる。政治の事は全く知らない政男は早川の『鞄持ち』として少しづつ成長して行く。代議士の性格を知り、地元選挙区を知り、代議士を囲む有力な?スタッフを知り、一票の重さを知って行く。しかし、政治には『表もあれば裏もある』。政男は裏を知ってしまう事により、世の中とは全て裏を隠して表面を輝かしく見せている事を知ってしまう。『陳情書』と云う聞き慣れないファイルの中身は、まさに国民の切なる願いが集め書かれていた。そして政男は国会議員秘書の重要な役割?を知り、その目的を果たして行く。 この作品は『ノンフィクションの私小説』であります。 楽しんでお読みいただけたら幸いです。 参考のために『イメージキャスト』を入れさせていただきました。あしからず。 尚、この作品は著作権を放棄したものではありません。
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エッセイ[その他]
最終更新日:2025年05月13日
集英社小説大賞6 男主人公 現代 私小説 国会議員の秘書の仕事 読了時間:約114分(56,980文字)
連載 完結済 12エピソード
 諸説あるが此れが本物で有る。 いつの時代でも天才は居る。 しかし、時の天才でも時代が受け入れなければ、人を化かす異端者・狂人(癲狂者)と言われ長く『変人、奇人』扱いされた。時にはソレがもとで意見が合わず(バカにされ)、喧嘩や中には人を殺(アヤ)めてしまう者も居た。  江戸は日本橋小伝馬町獄舎(牢屋敷)の隣に、「癲狂養生所」と謂う 「心の病(奇人・変人も入る)」 を背負った罪人達が入る奇妙な「囲い屋敷(獄舎)」が在った。 罪人と言っても、  「生来、気がふれている者(剛狂者)が犯す罪」 と  「何かのはずみで気がふれてしまった者(柔狂者)が犯してしまう罪」 とがある。 この牢獄は西と東の二つの獄舎に分かれていた。 西獄舎は「い組獄舎(剛狂者)」、東獄舎は「ろ組獄舎(柔狂者)」となっていた。  ここの罪人(収容者)達は、罪の大小に関わらず、処刑、処罰は留め置きとされていた。 知人を殺傷してしまった平賀源内(貧家銭内)は、「ろ組獄舎」 の七番札の牢部屋に入って居た。 奇妙な事に「ろ組獄舎」 の罪人は医師の承諾を得れば、いたって外出等は自由であった。 逃亡しても銭は無いし遠くには行けない。語る(話しをする)と民衆から『気狂い』扱いされ相手にされず、せいぜい野垂れ死にするのが関の山だと思っていたからであろう。「だから」と言ってしまえばそれまでだが、この手の罪人は行方をくらましても三日もすると腹が減って、またこの牢部屋に戻って居た。 この作品は、この牢獄で他界した「平賀源内(貧家銭内)」と云う希代まれなる「不世出の天才」の養生生活を描いたドラマである。 では、どうぞ。 この作品は、著作権を放棄したものではありません。
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純文学[文芸]
最終更新日:2025年02月28日
読了時間:約60分(29,752文字)
連載 完結済 1エピソード
 この作品は戦後の刑事(警察官)の家庭の子供(宿命の子)と犯罪者に成ってしまった子供(運命の子)の物語です。 物語は『ノンフィクション』です。
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純文学[文芸]
最終更新日:2024年12月23日
読了時間:約1分(296文字)
連載 完結済 26エピソード
   ガ島・転進(撤退)『戦後80周年記念作品』  島の砂浜から日本兵の『穴の空いた鉄帽』が出てきた。 自分(日下勇作・クサカ ユウサク)は陸軍士官学校を経て、出身地の「第2師団仙台若松歩兵第29連隊」にて編制された。 階級は「陸軍少尉」である。  ジャワ島からの乗船時、「目的地」は知らされていなかった。 数日の航海の後、他の輸送船と合流、更に船は赤道近くを東進して行く。 船は急に敵の潜水艦から身を守る為、蛇行運航に入る。 暫くして突然、拡声器から、  「この船は、これからソロモン諸島ガダルカナル島に向かう」 の発令があった。 第一次総攻撃に於ける川口支隊の壊滅を経(へ)た、『ガ島奪還の第二陣』である。 自分は入隊当初から「死」は当然、覚悟していた。 暫くして拡声器から、  「総員、甲板に集合~!」 の号礼がかかる。 兵装を整え、急いで甲板に集合する兵士達。 全兵の士気は上がっていた。 第2師団長「丸山政男中将」の力強い訓示が始まる。  「これより、ガダルカナルの奪還作戦を開始する。七度(タビ)人として生まれ変わり、朝敵を誅(コロ)して国(天皇)に報(ムク)いんの例(タト)えあり。死しても百鬼(幽霊)と成り目的を敢行すべし!」 佐伯陸軍少佐の悲鳴の様な号礼が掛かる。  「全兵、皇居に向かって、奉げ~銃(ツツ)!」  揚陸後、突撃開始。 数十分、いや数分?  猛突進後、胸と頭に貫通銃創を受け、自分は『鉄帽の魂』と変わった。  この作品は戦後八十年、幽霊兵と成り再生した兵士達がこの小さな島で如何に戦い、『一万一千名もの兵士の撤収』を支えたかを『若松歩兵第29連隊日下勇作少尉(享年二二歳)の魂』を通して描く小説です。        参 考   死者19,200人   内、戦闘による死者8,500人   *餓死・戦病死10,700人   転進兵(撤退兵)10,652人 これは私の叔父が商船(新東海運)に乗ってニュージーランドに肉(プリマハム)の買い出しに行ってた頃の『実話』に成ります。 この島を通り過ぎる時、日本の商船は『酒、タバコ、花』をこの海峡(アイアンボトム)に撒く慣わしがあるそうです。現にガダルカナル島の砂浜には夜、船が通り過ぎる時、沢山の人魂(ヒトダマ)を観るそうです。その人魂は日本人以外は見えないそうです。 ※この作品は、著作権を放棄したものではありません。
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その他[その他] 残酷な描写あり
最終更新日:2024年08月26日
昭和 ミリタリー サイコホラー 読了時間:約118分(58,922文字)
連載 60エピソード
         戦後80周年記念            戦争の惨禍から          長編戦争小説       <『ラエの従軍看護婦』>        本編用・ドラマ用仕立て           日本の戦争         東部ニューギニア戦線         ラエ・第3野戦病院 昭和十九年(1944)~昭和二十年(1945) 投入兵(十五万七千人)・終戦時の生存者(一万三千人)。 死亡率九二% 戦死者の八十%は 『餓死・病死』           惨禍とは  まともに目を向けられないような、いたましい不幸。           とある。 <洞窟に寄り添う、日本兵の遺骨> ジャワの極楽、ビルマの地獄、死んでも帰れぬ『ニューギニア』。  上官は言った。  「此処で遭った事は全て忘れろ。もし仮に内地に戻る事が出来ても、絶対に思い出すな。俺達は鬼畜ではない。『人間』だからな」  この小説は読み流す作品ではありません。  評価や価値を期待するモノでもありません。 アナタの父や叔父達の遺骨が軍服を着たまま『この不条理の島(洞窟)』に眠っているのです。 ※ この作品は著作権を放棄したものではありません。
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その他[その他]
最終更新日:2024年08月05日
昭和 集英社小説大賞5 読了時間:約156分(77,737文字)