シルヴィ・ランドールはちょっとわけありの公爵令嬢。13歳で突然、別の世界での井上詩織としての記憶と意識を自覚した彼女は、困惑しながらも折り合いをつけて、別の世界とこの世界との間での意識のリンクを受け入れていた。しかしある時、この世界とそっくりな乙女ゲームが発売され、シルヴィにはとある推しができてしまった。ゲームの展開に巻き込まれるのはまっぴらごめんだが、推しは見守りたい…。別世界では受験もあり、推しの供給は死活問題。仕方ない、仕方ないから腹を括って、平凡な学生生活かつ推しの見守りを目標に、そこそこ攻略キャラに関わっていくことを決意したのであった。