ここに書いてある文章は全て個人の独断と偏見です。 一面的にしか語られないことを捻くれて書いているので、一部不快に思われるであろう表現があることをご承知おきください。

少年は無実の罪で追われ、逃げた先で王女に拾われた。 王女は自らの計画のために少年を利用すると宣言し、代々外部から跡継ぎを募集する公爵家に少年を入れるのを手始めに、次々と指令を出していく。 少年は公爵家の跡取り候補という立場で学校に入学。政治的な動きは既にそこから始まっていた。 また公爵家の跡取り候補は少年以外全て女という特殊な環境。 そして少年は特別強くはない。持つのは保有するマナによって異能を行使する力。同時に所持する特性『異能可変』は、あらゆる異能を行使可能にする全能の力なのだが、肝心のマナの保有量が少年は致命的に少なかった。 噛み合わない特性をどうにか活かし、不穏な気のする学校で立ち回っていく。 王女、公爵家、王女の政敵、そして少年を兄弟と呼び執着する者たち、好悪入り乱れる関係の中で少年は己の正義を信じ、守るために戦う。 一応別世界から転移してきた少年が主人公ですが、それが意味を持つのはだいぶ後です。

王女でありながら幽閉される少女。 理由は五百年前に反乱を起こして国内を荒廃させた大罪人に似ているから。 それだけで幽閉されるのは理不尽だ。 そんな思いで少女は自由を勝ち取る戦いを始める。 少女には傑出した魔導の才能があったが、それは切り札であり、いざというときまで表に出してはならない。故に味方が必要だった。 ＜私の目的に逸脱しない限り、君に私は協力しよう＞ 幽閉先に封印されていた最強の生物、神龍を見つけ出し、センスで五百年の封印を破ることに成功。 その協力を取り付けた。これで手駒は揃った。 少女は神龍の転移能力によって監視の目を逃れて動けるように。 「ちょ、なんてとこに転移してんの！？　水の中じゃん！」 ＜あ、あれ？　おかしいな。前はここ陸地だったはず……＞ だが長いこと封印されていたために情報のアップデートができておらず、さっそく転移先を間違える神龍。 ＜ちんちくりん＞ ＜（裸なら）見慣れているから気にしないで（着替えていい）＞ ＜（体重が）まあまあ重かった＞ おまけにデリカシーが全くなく、神聖さの欠片もない残念すぎる龍だった。 色々と課題は多いが、今より底はないと、少女と神龍は進み出す。 ＜誓おう。君がスベラと同一視されることで苦しまない未来を作ると＞

異世界に転移してしまった少女の闇堕ち物語。

ある国の王女様が退屈な日々を過ごす中、現れたのは腹違いの妹。 生まれながらの政敵の登場に喜び、戦うことを決めた。