――それは遠い遠い、約束のお話。
今より昔、或いはこことは僅かに異なる世の事。
ある時よりも昔の記憶を持たない少年、アサカエ エンは、なくした過去を探す為に一人世を渡り歩いていた。
そこで彼に関わりを持とうとする者、或いは意図せず関わってしまう者、それらと共に世を生きる事で、彼は己を保っていた。
彼の記憶と関わりのある、“先生”を探しながら、エンは少しずつ己の在り方を見付け出していく。そんな彼の手には、古錆びた小刀と、長い前髪をくくる髪留めの紐と、そして物の繋がりを揺らぎ崩す"揺らぎの左手"があった。
――そして記憶の向こう側には、掛け替えのない二人の少女との約束が残っていた――。
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