『最弱』の魔導師アレス。
彼の魔力量は5歳児並み。最下級魔法しか使えず、村で落ちこぼれだと言われていた。
そんな彼は、自分自身と真逆の最強魔導師、ドロシーに恋をしていた。
彼はドロシーの誕生日パーティーでサプライズ登場をし、告白しようと考える。
そして、当日隠れていると、ドロシーが他の男と手を繋いでいる所を目撃してしまう。彼は飛び出し話しかけるが、「あなたのことを一度も幼馴染だなんて思ったことないから」と言われてしまった。
その言葉を聞き絶望したアレスは逃げ出すも、川に落ちてしまう。流された先は……一面何もない僻地だった。
彼は自暴自棄になり、禁術『呪魔憑依』で人間であることを捨てる変わりに、数百倍の成長効率を獲得することになる。
3000年後、彼は最下級魔法の『火球』を使い続け、最終的に全てを灼き尽くす豪炎の最強大魔導師へ変化を遂げていた。
彼は長い時を経て村へ戻る。世界が荒廃しているということも知らずに。