目が覚めると、私は森の中にいた。訳も分からず、森を彷徨っていると野生の獣に遭遇する。死ぬことを覚悟したその時、私は生殺与奪というスキルを手に入れる。スキル生殺与奪は、他者の全てを握るというものだった。しかし、そんな神のようなスキルにも代償はある。それは、自分の死に関しては決めることができないということ。私は、望む、望まない関係なく他者の死を代償に生きなければならない。冒険と別れ、人の生死、が織りなす異世界ファンタジー。
怠惰に、誰かの代用品になる生き方をしていた私は、この世界で自分で生きることの意味を知る。
旧題『生殺与奪、怠惰な私は望まぬスキルを手に入れる』