大手製薬企業に勤務する宮瀬 凛は、突然目の前に現れた謎の扉により異世界へと転移させられてしまう。その世界では、傷がたちまち治癒するという魔法のアイテム、治癒ポーションが出回っていた。たくさん傷を負っていた凛は、偶然出会った男から治癒ポーションを受け取り、恐る恐る口にする。すると彼女の傷は完全に癒え、疲労すらも消え去ってしまった。
戸惑いながらも、凛は治癒ポーションを渡してくれた男に自らの出自、そして本名を打ち明ける。凛の話に男は少し悩むと、凛に向けて驚くべき話をする。『リン・ミヤセとは、この世界における女神の名である』と。
女神には興味の無い凛であったが、その女神は魔法の治癒ポーションを創造した存在であるということ、そして男とその主人である若き女性、アスナの国を蹂躙したという話を聞き、立ち上がった。
「この世界には魔法なんて無い。あるのは科学という素晴らしい技術だ。私と同じ名であるにも拘わらず、科学を魔法という蒙昧なものに変えてしまったことは許せない」
こうして、宮瀬 凛はこの不思議な世界を旅することとなった。彼女に待ち受けるのは、数奇な運命であるとも知らずに。
※ノベルアップ+にて同時掲載中
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
残酷な描写あり
最終更新日:2024年03月24日
シリアス 女主人公 西洋 中世 職業もの 冒険 オリジナル戦記 ポーション 科学 硬派
読了時間:約1,377分(688,213文字)