「何もかも失った…」
「何もかも終わった…」
「もうどうすることも出来ない所まで落ちた」
かつては王国の心優しい王子だったが帝国との戦争に破れ何の気紛れかそれとも心の快楽のために生かされているのか捕らえられ牢の中に入れられ続けている。
「なぜあの時皆と一緒に戦い死ねなかったのか」
いまの王子の中には過去しか考えられない程に後悔が溢れ出していた。
ふとその時声が聞こえた
『己の全てを奪ったのは何だ』
これは全てを失ったはずの王国の王子が姿を変え全てを賭け帝国を平穏を奪った全てに復讐する物語。
取り戻せないならばその原因を作った者の全てを壊せばいい