わたしがその子と出会ったのは。暑い夏の日だった。子犬を亡くしたその日、子犬を弔う場所で。 僕は、祖父を弔いにきた異国の地で、彼女に会った。何かを必死で埋めていた、彼女に。 夏の夕暮れに出会った、彼女と彼の話。

本条湊、27歳、気がついたら8歳の女の子の身体の中にいた。 しかもここはどうやら異世界・・・らしい？！　 どうしてこんなことになったのか・・・自分の記憶はあいまいなまま。 しかも、この小さな女の子、アリーセも屋敷に来たばかりでひとりぼっちの様子。 美しい異母兄は怒りっぽく、彼女は怯えてばかり・・・。 でも、母の元に帰りたいと願うアリーセの味方になってるうちに、異母兄の優しさも見えてきて・・・？ 小さな女の子と共闘することになった、アラサー女子の物語。