クリックいただき、ありがとうございます。
奇特な貴方が、幸福という名の桜吹雪に包まれますことを。
さて。
なろう小説カラーを意識したタイトルを頑張ってつけてみましたが、まだまだおとなしめですね。精進します。
剣も魔法も魔王も勇者もドラゴンっぽいものも出てきますが、主人公の魔王は全然チートじゃないし、そもそも異世界転生ものじゃないし、モンスターや宝箱がいっぱいのダンジョンや、エフェクトばりばりの攻撃魔法の応酬や、かっこいい剣劇アクションとかはありません。すみません。
あっ、待って閉じないで。閉じる前にブックマークしていって!
あらすじはタイトルのとおりです。
ヴォロス国王が殺され、凶器が伝説の剣だったので、魔王アルトゥールが探偵役として
巻き込まれることになりました。
コメディあり、シリアスありの、ミステリ風味なファンタジー。
どうぞお付き合いください。
【あらすじ】
魔王国アヴィリオンの王アルトゥールは、勤勉で生真面目、かつ苦労性である。
15歳で即位して15年、膨大な魔力と魔法技術をすべて国政に費やしている。
――「王とは民の下僕である」
それが信条だ。
ある日、大事件の一報が届く。
ヴァラス帝国の王、エドムントが殺害されたのだ。
凶器は、伝説の妖剣〈誰彼(たそがれ)〉。
最有力容疑者は、王の庶子、王子レオンハルト。
何故なら、〈誰彼〉を抜刀できるのは、妖剣に認められたあるじ、レオンハルトただひとりであるからだ。
……だが、レオンハルトは無実を主張している。
王子レオンハルト。
妖魔ミレーヌケティ。
王妃ロスヴィーダ。
世継ぎの王子マティアス。
そして、異世界の少年、ミヤサカ・ナオキ。
事件関係者から情報収集をしながら、アルトゥールは思う。
動機だけなら、自分にもある、と。
関係者それぞれに、動機がある。
そして、
それぞれの証言から、事件当日に至るまでの経緯と状況、事件後の行動、各人の事情や感情、複雑な人間関係と愛憎が明らかになっていく……のだが。