作品一覧全5件
短編
 昔通った高校を訪ねてみた。卒業以来のことで、面影も感慨もなかった。  踵を返し坂を降り歩くと、前を下校する学生たちがいて、気づくとその中にわたしがいる。
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純文学[文芸]
最終更新日:2019年12月14日
日常 奇妙な味の小説 読了時間:約3分(1,479文字)
短編
幼少の頃に見た母殺しの夢を見た。 姉が8mmフィルムからDVDに起こした映像の中で、そしてそれをいま一緒に見る痴呆の母は限りなくやさしい。
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純文学[文芸]
最終更新日:2019年12月11日
日常 奇妙な味の小説 読了時間:約4分(1,695文字)
短編
ゴタンダのホームの向こうで川がうねっている。 ここはどこで、僕はどこにいるのか。
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純文学[文芸]
最終更新日:2019年12月11日
日常 奇妙な味の小説 読了時間:約3分(1,296文字)
短編
びっこをひきながら、高森さんはコーヒーを飲みにくる。僕のことはもう覚えていないけど、好きなジャズを聴きながら、高森さんはコーヒーを飲んでいる。
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純文学[文芸]
最終更新日:2019年12月09日
日常 奇妙な味の小説 読了時間:約7分(3,023文字)
短編
 京女だけじゃないんだ。お前だって本当はもう死んでいるんだよ。  岡本さんの奇妙な語りを、僕はほんとうに聞いたのだろうか。  
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純文学[文芸]
最終更新日:2019年12月09日
日常 奇妙な味の小説 読了時間:約6分(2,637文字)