【完結】
クリトは孤児であったが、冒険者としての才能はあった。そしてその才能は転生者であるチエの目にとまる。そんな二人はそれなりに冒険しながら、それなりにスローライフを楽しんでいた。そんなある日、趣味で集めていた古道具が実は魔導具であったため異世界に迷い込んでしまう。そこで神話級の怪物と対決することに。絶望的な戦いのなか、チエは自分の存在を対価にクリトの命は何とか助ける。しかしクリトの精神は食われてしまっていた。チエはクリトをあきらめきれず、神様に啖呵を切る。
「そんなことはどうでもいい。クリトはどうすれば助かるんだい?」
クリトの精神を治すためには多くの魔力を集める必要があるため、存在が安定しないまま旅立つ。お供につくのは全く斬れないナマクラ魔剣(一応伝説の神剣)と全てを知ると自称するポンコツ知恵袋。
世界の片隅で、冒険が始まった。
『第一章 炎の英雄』
ユーナがいつものように釣りをしていると突然違和感を感じる。幼馴染でもある師匠と共に街に避難をしようもするも、その途中で強力な魔獣に襲われてしまう。その絶対絶滅の危機を師匠の命懸けの反撃と突如現れた二人組に救われ、ユーナは街へと辿り着く。無事では無いであろう師匠の事を、遺体が無いこともあり諦め切れないユーナ。そんなユーナと旅の二人は一つの可能性をかけて、魔獣討伐へと向かう。技も才能も無い少女の意地は奇跡を起こせるのか。
『第二章 鏡の魔女』
王族のティアは宿命に従い、聖女として魔女へと捧げられた。だが、幼いラウドはそんな姉を生贄の様に捧げることを受け入れられなかった。泣きながら走り去るラウドは気づいたら辺境へと攫われていた。その犯人は、なんだかおかしな3人組の旅人であったのだが、直感的にラウドはその旅人達にティア救出を依頼をする。幼き王子ラウドは、姉を救いだすために、王家の謎を求めに足るために強くなる事を決意する。その道は、王女を慕う思う侍女と共に古の魔女へと繋がっていく。
『第三章 最終章 英雄の条件』
想定外のトラブルに嵌ったクリト達は、暫く冒険都市ラッドディムに滞在することになる。よくも悪くも目立つクリト達は登録したてで低ランクにも関わらずあっと言う間に有名人となる。エインセルはそんなクリト達を得体の知れない者たちだったとしても、一欠片の望みを託し、接触をはかる。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2021年09月20日
オリジナル戦記 冒険 ネット小説大賞九 キネノベ大賞3 123大賞 HJ2021 OVL大賞7M がうがうコン1 新人発掘コンテスト コミックスピア大賞1 グラスト創刊コン ESN4
読了時間:約279分(139,276文字)