全てを失った少女がある少年と出会う事から物語は始まる。
国に裏切られ、家族に裏切られ、唯一の逃げ場だった場所も奪われる。
そんな少女は国に復讐する事を望んだ。まだ、幼いが故に残酷。少女にはその言葉が似合う復讐者となる。
復讐に全てを掛けて、”普通”を捨てた少女は全てを終えた後に何が残るのだろう?と、自問自答を繰り返す。
その答えは自分が一番知っているというのに――――。
「私は、間違っていたの………?」
「僕がいけなかったのかな」
「俺はまた、誰も救えないのかよ……!」
「どうして、こうなったの……」
全ての想いは交差し、絡み合う。一度交差したらもう後には戻れない。
全ての終わりに有るのは希望か、絶望か。物語は絡んで交差して、その先に有る真実は――――。