二階堂ミチは引っ込み思案でおとなしい性格の高校一年生。
小柄な身長も相まって、強気な態度をとることが出来ないミチは、いつも友人に助けられながら、細々と日々を生きていた。
しかし、球技大会でのバレーボールの試合中。
力強いサーブを打つ先輩・倉田ハルに心を奪われてしまった。
彼女の大胆かつパワフルなプレイを見るうち、彼女のようになりたいと思ったミチは、まずは髪型だけでも近づけたいと、ヘアスタイルをショートボブにする。
慣れない軽い肩に戸惑いながらも、一歩前進したと満足げなミチの前に、ハルその人が現れる。
「髪、切った?」
自分の変化に気づかれていたこと、それどころか、自分の存在を認知されていたことに驚き辟易とするミチだったが、ハルからの週末の練習試合を見に来こないかと誘われる。
持ち前の引っ込み思案が発動しかけたミチだったが、短くなった髪に力をもらって、「行きます」と答えることができた。
「頑張れるよ」