桜川勉は毎年東大合格者を大量に輩出する中高一貫男子校の生徒だったが、東大に落ちてしまう。
もちろん選ぶ道は浪人。でもただ浪人するだけではつまらないと言う。
「浪人は素晴らしい。学校にも会社にも縛られない自由な期間が、今後の人生においてあるだろうか?」
東大に落ちたその日、彼は浪人生活を誰よりも楽しんでやると決意した。
桜川が入った予備校、そこは彼が夢にまで見た女子のいる世界。クールな顔立ちの明るい女子、ちょっとポンコツなツンデレ女子、大人しく真面目な黒髪女子。
これは男子校という墓場で青春を費やした男による、7年目の青春物語である。