空宮秀、彼は端的に言えば天才である。地球温暖化問題の解決、放射能廃棄物の完全無害化、人類の宇宙進出、擬似的な永久機関の開発。それらの偉業をたった一人で成し遂げた。そういえばわかっていただけるだろうか?だがそんな彼にも悩みがあった。
「誰も僕を知らない場所に行きたい!」
そう、彼は有名になりすぎてしまい町を歩くことさえできなくなってしまったのである。
毎日家にこもり会話をするのは護衛兼家政婦のアイリスのみ、そんな生活にうんざりした彼はあるひとつの考えを思い付く。
「そうだ、この世界に僕を知らない人間がいないならこの世界とは別の世界にいけばいいんだ。」
それから彼は三日間考え続けついに異世界へ行くための理論を完成させた!果たして、彼は目立たず平穏に暮らすことができるのか!
この話は平穏を求めて異世界へ言った主人公が結局自重できずにめだってしまうというお話です。