「僕が君を殺すまで、あと三年だ」
11歳になれば誰もが授かれる神様からの贈り物、リティス。空を飛んだりなんでも物を探すことができたり。魔法でさえ不可能と思われるような能力がひとりに一つだけ与えられる世界。
そこでマナが手にしたのは、はずれと言われる「時巡りのリティス」だった。
生涯において一度だけ対象を過去へ飛ばすことのできる力。ただ、過去改変の恐れがあることから、貴重な品を集めて祭壇へ捧げた上で、術者の強大な魔力を必要とし、術者の命を鍵として発動する、一度限りのゴミリティス。
そんなリティスを待ち、奴隷として虐待され、空腹から死にかけていたマナを助けたのはこの世界の魔王。
彼の目的は時巡りをすること。
助けられたマナは「力が使えるようになるまで美味しいものを食べさせてくれるなら」という条件のもとにそれを了承して、魔王城で死にゆくまでの楽しい日々を過ごしていく。
様々な魔物との出会い。新たな勇者の誕生。変化する戦況。勇者と魔王の宿命。
「その覚悟を見た上で腑抜けた顔をしているので腹が立ちました……この薄情者」
これは、終わりまでの日々を楽しく、悲しく、楽しく過ごす少女の、終末世界の傍観者的日常ファンタジー。
※話数シャッフルで掲載しています。更新順どおりに読んでいただいても、1話から順番通りに読んでいただいてもどちらでも大丈夫です。
※カクヨム様にも掲載させていただいています。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2024年11月17日
ルフナ大賞 ESN大賞8 SQEXノベル大賞2 ダーク 女主人公 魔王 勇者 群像劇 日常 ハッピーエンド タイムリープ ESN大賞7 DNCMOON6大賞 アニセカ小説大賞1 終末
読了時間:約184分(91,750文字)