作品一覧全7件
代表作 連載 114エピソード
魂管理庁・魂案内課。 そこでは、現世を離れた魂たちが、静かに次の行き先を待っている。 そこで補佐官を務めるのは、涙もろくて優しい案内鬼──蔓茘枝(つるれいし)。通称:ライチ。 穏やかな口調とちょっと天然な言動で、今日も魂たちに寄り添いながら業務をこなしている。 一緒に働くのは、変わり者ぞろいの同僚たち。笑いあり、騒動あり、時々しんみり。 だが、彼の笑顔の奥には、まだ昇華しきれない「闇」と「記憶」があった。 やがて、“記録にない魂”が迷い込み、常世全体を揺るがす小さな波紋が広がっていく。 魂を導くということ。 生きた意味に触れるということ。 これは、ひとりの鬼が、魂と寄り添いながら“日常”を送る物語。 愉快で、どこか切なくて、優しい常世スピリチュアルファンタジー。
作品情報
ローファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年07月14日
ネトコン13 集英社小説大賞6 123大賞6 スピアノベルス大賞1 パッシュ大賞 ほのぼの 男主人公 人外 和風 日常 案内鬼ライチの日常 常世行政システム 読了時間:約229分(114,128文字)
短編
突然止まった町の時計塔。 その瞬間から、誰もが“時間”を見失っていた。 「時間にだって、“道”があるんですわ」 拝み屋・結環朧月(オボロ)は、止まった“祀りの時”を結び直す。 忘れ去られた時の神に、再び祈りを届ける短編怪異譚。
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ホラー[文芸]
最終更新日:2025年07月09日
ネトコン13 123大賞6 和風 現代 日常 怪談 拝み屋 短編 現代怪談 和風ホラー 読了時間:約2分(846文字)
短編
春になると、桜の下に毎年現れる老人。 それは、途絶えた祀りを待ち続ける者の影だった。 「道を歩む者がいるからこそ、桜も花を咲かせるんです」 拝み屋・結環朧月(オボロ)は、先祖の祀りを“今”に結び直す。 消えかけた記憶にそっと灯をともす、小さな祈りの物語。
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ホラー[文芸]
最終更新日:2025年07月09日
ネトコン13 123大賞6 和風 現代 日常 怪談 拝み屋 短編 現代怪談 和風ホラー 読了時間:約2分(776文字)
短編
通学路の裏路地にある古びた鳥居。 そこをくぐった者は、何も言わなくなる──そんな噂の中、真斗が突然、声を失った。 拝み屋・結環朧月(オボロ)はその場所が“道の入り口”であると話す。 「通るべき道を整えたら、帰ってこれる」 境界を越えてしまった真斗が再び“言葉”を取り戻すまでの、小さな祈りの物語。
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ホラー[文芸]
最終更新日:2025年07月09日
ネトコン13 123大賞6 和風 現代 日常 怪談 拝み屋 現代怪異 和風ホラー 異界 読了時間:約2分(846文字)
短編
与茂真斗は、ある晩見知らぬ寺の夢を見る。 そこで誰かに頭を下げられた記憶だけが残っていた。 夢と現実の境目に立たされた彼に、拝み屋・結環朧月(オボロ)は言う。 「夢はただの夢やない。祀りの縁が繋がった証ですわ」 結祓によって夢の中の“道”が整えられ、真斗は現実と静かに向き合っていく。
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ホラー[文芸]
最終更新日:2025年07月09日
ネトコン13 123大賞6 和風 現代 怪談 拝み屋 蓮 短編 和風ホラー 読了時間:約2分(777文字)
短編
近所の古民家に、毎晩現れる“濡れた足跡”。 誰もいないはずの縁側に、何者かが通った痕跡だけが残される。 拝み屋・結環朧月(通称オボロ)と、その助手・真斗は、 “祟りではないが放っておけない”気配を感じて現場を訪れる。 それは、祟りではなく――“祀り忘れ”だった。 静かに、けれど確かに整えられる、日常と異界の継ぎ目の話。
作品情報
ホラー[文芸]
最終更新日:2025年07月08日
ネトコン13 123大賞6 夏のホラー2025 和風 現代 怪談 読了時間:約2分(767文字)
短編
雨宿りのために、ふと足を踏み入れた古びたお堂。 そこで出会ったのは、どこか飄々とした不思議な語り部だった。 「ちょうどええ、小噺にでも付き合ってくれやせんか」 話が進むにつれ、雨音はうるさく、空間は歪み、 いつしか自分がどこにいるのかわからなくなっていく。 ――これは祀られなかった“なにか”の、静かなる語り。
作品情報
ホラー[文芸]
最終更新日:2025年07月08日
ネトコン13 123大賞6 夏のホラー2025 和風 現代 怪談 水 拝み屋 土着信仰 短編 静かな恐怖 読了時間:約5分(2,151文字)