小さい頃から婚約が決まってたカールとディアンヌは、ある時から計画を練っていた。
「カール様、やはり私たちの計画はどこかに漏れているのかもしれません」
「ディアンヌどこから漏れるのか。おかしな話だな」
その計画とは、円満な婚約破棄である。貴族の子供が通う学園の卒業式でお互い別の相手がいるのでと婚約破棄しようと言うもので、自分が相応しいと選んだ人を相手に紹介すると言うなんとも幼稚で雑な計画なのだ。
今2人に別の相手などいない。
ディアンヌはカールに見合う相手を見つけるのに必死になっていた。
*アルファポリス様でも掲載してます