はるか昔、二つの龍が争ったという。 　一方の龍は封印され、もう一方が勝った。 　だが、封印された龍を信奉する者達は、勝者の龍を倒さんと暗躍し始めた。 　ルゥラ十歳。初めて街の外に出た。 　以前より外の世界に憧れていた彼は、目に入るもの全てが輝いて見えた。 　父が率いる商隊に付いて、様々な街の奇観に感動し、商隊の護衛になった冒険者とも交流を深めていく。 　しかし、戦争の気配、魔物の異常、不穏な噂が飛び交い、平穏な日常は亀裂を見せ始め…… 　ルゥラにも、その不安は、ひたひたと忍び寄り。 侠客、キツツキとの出会い。葦鳴の武将、不知火の来訪。 　やがて、ルゥラは好奇心に駆られるように、旅商人となり、世界中を歩んでいく。 　※一話一話、長さが違います。 　

「あっはははっ。まさかまさかの異世界転移か！」 十七歳の高校二年生伊庭流永は公園で寝てしまい、起きたところ異世界に転移してしまった。しかも九歳に縮んで。 そして、とある老人に育てられることとなった流永は激痛は伴ったが魔術と身体を龍の鱗の様に硬くできるものを習得した。 やがて、十五歳になると流永は街の学院に通うこととなった。 老人の所ではそこまで奇矯な行動をしなかった流永だが、街に出て、人と触れ合うにつれ、彼のおかしい部分が段々と現れてくる。 　※序盤は主人公の狂気はあまり表れません。 　※自由気ままに書いている小説です。時々思い返して改題をしているので、内容がちょくちょく変わることがあります。ご容赦下さい。　 　※一話一話長さが違います。