幾田陸は会社をリストラされた次の日もスーツを着ていつもの様にアパートを出た。東京メトロ千代田線代々木上原行きに乗っていた時、目の前に座っていた女性がバッグから取り出したスマートフォンケースが自分の特注品ものと同じだった事で、なぜか彼女の跡をストーカーの様に追いかける。大手町で地下鉄を降りた彼女は徘徊した後、東京駅へ向かってホームで入ってきた電車に身を投じる寸前、陸に助けられる。
伝奇 ストーカー 金町 スターバックス 大手町 黒縁メガネの女子高生 死気 老婆のような少女 集英社小説大賞2
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