「レティには犬になってもらおうと思ってるんだ」 「……えっ？　いぬ……って、あの犬ですか？」 　辺境伯令嬢のレティシアは、婚約者の王弟アシェルから謂れのない罪を突きつけられ、義兄と慕っていた国王陛下から刑の執行を言い渡された。 　謂れのない罪で断罪されるのは、悪役令嬢ものの物語でよくあるパターンだけれど、「犬になれ」は初めてのパターンで、しかも監視役のご主人さまは、レティシアを徹底して避け続けてきた冷徹宰相と呼ばれるジョシュアだった。 　 　将来の夢が犬になることだったレティシアと動物アレルギーなのに犬を飼うことが夢だったジョシュア。 　少しずつ絆を深めていく二人をよそに、過去から続く因縁の物語はすでに動き出していた。 ※異種族間の恋愛要素も含まれますので苦手な方はそっと閉じてください。

　侯爵令嬢サファイアは、どうしてなのか、二階から飛び下りてしまい、頭を打って気絶した。そして目が醒めたら、前世の記憶を思い出していた！ 　私って、破滅エンドまっしぐらな乙女ゲームの悪役令嬢じゃないの！？　それならテンプレ通りに破滅エンドを回避……致しません！ 　だって破滅エンドを迎えることこそ、悪役令嬢として生まれた私の運命なんだもの。だから潔くその運命を受け入れます。 　けれど断罪イベントは卒業後に行われるから、それまでは楽しく過ごさなきゃ！！ 　思いっきり楽しい生活を満喫しようとしていたら、もふもふ拾って、美少年も拾って、いろんな事件も拾っちゃう！ 　転生チート？　私のチートって前世の記憶だけなのに、なぜか家族の方がチートすぎるんですけど？ ＊家族がチートな理由は「黒猫従魔と旅に出る。」という作品をお読みください。（本作のネタバレを含みますので本編読了後、続編前に読むのをお勧めします） ＊残酷な描写有りは保険です。 旧タイトル：乙女ゲームの悪役令嬢に転生したからには、華々しく散ってやりますわ！→ 華々しく散る運命を受け入れた悪役令嬢は、破滅エンドをまっしぐら。……えっ、まさかの夢オチ！？

ある雨の日、俺は一人の少女に恋をした。 「私にはもう時間がないの……」 涙を零しながらそう呟く少女に、その時の俺は声をかけることさえもできなくて。 彼女に婚約を申し込むはずだったのに、蓋を開けてみれば別の人と婚約する羽目になってるし。 彼女に残された時間がない理由は何なのか。不治の病か、それとも別の理由があるのか。 妄想が得意な王子トーヤと猫好きな令嬢アメリの物語【出逢い編】

「婚約を破棄する！」 　テンプレなその台詞を聞いた瞬間、貧乏な平民の娘リリーは前世の記憶を思い出した。 ーー私って、ヒドインだ…… 　前世で読んだ小説の世界に転生していることに気付いたはいいけれど、あろうことかその小説は誰一人として幸せになる者はいないという最低最悪な物語。 　しかも自分が転生したのは「ヒロイン」じゃなくて「ヒドイン」だから、このままでは間違いなくざまぁ街道一直線。 　今まさに王道展開、断罪イベントの真っ最中。もう物語は動き始めようとしている。 　だから、推しの悪役令嬢を連れ去って逃げてみたのだけれど…… Ｒ１５、残酷な描写あり、は保険です。

　冒険ファンタジーの世界に転生できるかと思いきや、そこは乙女ゲームの世界だった。 　全ルート死亡エンドの悪役令嬢なんてあり得ない！　けれど、この乙女ゲームの内容をほとんど覚えていなかった。 　だから全てを放棄して、可愛い黒猫ちゃん（従魔）の相棒と一緒に旅に出る！　遠距離でも愛を育んで、愛しの婚約者様と結婚してみせる！！ 　えっ？　魔術師の呪い？　魔族が人間界を征服する？　しかも、乙女ゲームからも逃げられない！？　いや、わたしは旅に出ますから！！　 ＊ご都合主義の都合上、皆様の求める遠距離恋愛ではないと思うので、十分にご注意ください。 ＊ご都合主義展開盛り沢山。 ＊のんびり更新。 ＊Ｒ１５は保険です。 ＊一話２０００文字を超える程度で更新しています。

　思考がちょっとアレな王子と婚約者のアメリの勘違いラブコメ第二弾。 　婚約者のアメリが、ずっと会いたかったある“お方”を部屋に招くという話を、とても嬉しそうに話しているのを聞いてしまった猫好き王子のトーヤ。 　もちろん頭に浮かんだのは「また、アメリが婚約を解消されたいと思っているのではないか」ということ。 　疑心暗鬼にとらわれ、盛大な妄想を繰り広げ、結果、アメリの心を繋ぎ止めようとかなり斜め上な努力をし、とうとう浮気の現場を抑えようとアメリの家に乗り込むが！？ 　短編「婚約解消されたい令嬢と、解消したくない王子の俺」のその後のお話。 　今回も、くだらないけれど笑える、を目指しました。

「婚約を解消されたい」と話しているのを聞いてしまった王子と、とある理由で、婚約を解消されたい令嬢の、焦ったい勘違いラブコメディ。 　女々しくてつらい、ヘタレ王子視点。

「あなたとは、絶対に幸せにはなれない」 「それなら、婚約はやめるべきです」 　婚約の儀の真っ最中に王太子から唐突に告げられ、取り止めるよう説得を試みるも、強引にキスで言葉を塞がれてしまう。 　そして、数年後に迎えた卒業パーティーでは、 「俺はお前との婚約を破棄する。そして、お前には罪を償ってもらう。衛兵たちよ、連れて行け！」 　またしても突然、王太子に婚約破棄を突きつけられる。謂れのない罪によって、幽閉された公爵令嬢のアケーシャは、人知れず処刑された。そして、次の瞬間には人生が巻き戻っていた。 　やり直しの人生で、少しずつ幸せを掴んでいくけれど、二度目の人生もまた殺されてしまう。そして、三度目の人生が始まったアケーシャは決意する。 「今度は、ミモザ様と仲良くなるわ」 　 　一度目の人生でも、二度目の人生でも、卒業パーティーでは、王太子の後ろには男爵令嬢のミモザがいた。そして、彼女もまた…… 【旧タイトル】ループを繰り返す２人の令嬢は、次の人生をチェンジしちゃいました。そしたらみんな幸せです！ ＊　一度完結したものを、大幅に加筆修正しています。

　死ぬか下僕か、死の淵で迫られたのは究極の選択だった。 　ソフィアは孤児院襲撃事件の生き残りだ。 　死の淵に立たされた時、助けてくれたのは一人の騎士だった。 「俺のために生きてみろ、それでも死にたくなったら、俺が殺してやる」 　一度は死を望みながらも、生きることを決めたソフィアは王城で保護される。そして騎士との再会にまさかの衝撃を受ける。 「お前は今日から俺の下僕だ」 　そう上から言い放つ騎士に、ソフィアは下僕として邁進することを決意する。 旧タイトル：聖なる乙女は、俺様騎士に恋をした。〜生きるために、下僕として邁進する所存です〜 「カクヨム」様にも投稿しています。

　優秀な執事見習いは、私の前でだけ、なぜか俺様！？　一途な初恋を貫いてきたレイラを、数々の俺様攻撃で弄ぶ。 　ただちょっと、俺様を含めて、いろいろと勘違いしちゃっているような…… 　公爵令嬢レイラと執事見習いリアムの勘違いだらけの恋物語。 旧タイトル：完璧令嬢は、俺様執事に溺愛されたい。