ある日突然、ゲームが現実になったなら。自分はゲームの時と全く同じ、強力な能力が持っていたのなら。過去未来問わず、世界中の人間がきっと似たような妄想をしたことがあるだろう。 でもさ、いくら強力な力をもっていたとしても、現実でヒーローになろうとするのは、実際のところとんでもない苦しみを背負うことになるんじゃないだろうか。 ……それこそ、幾度死のうと足りないほどに。 これは、心が折れてしまった『不屈』の名を冠す探索者、黒種遙真（くろだねはるま）が今度こそ本物のヒーローになる物語。

「私の師匠になってくれませんか？」 　巻き込まれ襲われ、ボロボロになった先で、世界最強の魔術師に突如そう言われた桐原伊織（きりはらいおり）。 　……師匠になるも何もお前の方が強いじゃないか。 　関わりたくないと言いながらも結局魔術師の世界に巻き込まれていく伊織は、それでもただひたむきにできる範囲で戦い続ける。 　魔術に良い思いを抱いていない主人公と、最強術士のヒロインが繰り広げる、現代社会の裏で起こった異能力ファンタジー。 　第九回ネット小説大賞応募作品です。

　俺は泥棒だ。今までも他人を不幸にして甘い汁をすすってきた。 　今回のターゲットは噂では、思い通りに雨を降らせ、その気になれば村をも沈めることができると言われている雨女。その雨女が流す涙からできると言われている宝石だ。 　今回もさっさと盗んで宝石を売った金で豪遊してやるぜ！ 　そんなことを考えていた泥棒が盗みに入った先で恋をするだけのお話です。 　初投稿なのですが、良ければ評価、感想、をくださると作者は喜びます。 Prolog（プロローグ）という2000字以下限定の小説サイトにも投稿させていただいてるのですが、それとは最早別物になっております。 カクヨムにも投稿しました